あそこにあったの、全部古かったし4つぐらい持っでっとくか。

片手に2つずつ持って舞台裏を出た。

『そこのフードの君』

出た瞬間、スピーカーから声をかけられた。

この声…どこから?

周りを見ると壇上にいる男たちがこちらを見ている。

めんど…無視でいいか

私は再び歩き始めたが、すぐにまた引き止められた。

『待って、止まって。』

はぁ…

来るんじゃなかった、と少し後悔しながら壇上の方を向く。

「なに?さっさとしろよ、急いでんだけど」

男ということを忘れないように男のような口調に変えて喋る。