「今までたくさん苦しい思いをしてきた。
やっとそれが解放されるの。

だから、姉の最後のわがままを聞いてよ。」


「その言い方はずるい。

私は、生きてて欲しい。
今度は私が絶対に守るから考え直してよ!」


「ずるい言い方なのはわかってる。

けどね、母も守るってあなたと同じこと言って亡くなったの。

あなたまで失ったら私はもう……。」


苦しい表情が滲み出てたのだろうか。

ルミナスはその後に言葉を続けなかった。


「今日は、疲れたから休みたい。」


「ごめん……。お邪魔して。

あと、このことはアランに言わないの?」



「言わない。
彼は私をほっといてはくれない。

一生のお願いだから誰にもこのことは言わないで。」


「……わかったわ。」