「君は泣かないんだね。」
「泣くこともあるけど、その反面強くなりたいって思うの。」
女の子は微笑んだ。
すごく綺麗で可愛いと思った。
この子と一緒にいたい。
そう一瞬で思わせるほどその子は魅力的だった。
「僕も強くなりたい。
僕や君のように困っている人が増えないように僕が守れるようになりたい。」
「うん!それいいね!
魔法石を見つけて騎士団長なんてどうかな?
゛誰にだって心があってそれぞれ色んな色の光を宿してる。その光を守っていくのが魔法石を手にした7人の騎士゛
あなたならこの言葉通りの騎士団長になれる気がする。」
「その言葉かっこいいね!」
「お母さんが私によく言ってる言葉なの。
人の痛みを知っているあなたなら必ずなれる。
その時は私を守ってね!」
女の子の言葉は俺に勇気をくれた。
あの時出逢えたおかげで今の俺がいる。
それ以来、騎士団長になっても時間がある時に花畑に行ったが二度とその子に会うことはなかった。
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