「ジャック、頼りにしてる。」



「いやはや、2人して俺を除け者とはさすがに泣くぞ。」




「悪戯ばかりしてるからでしょ。

で、あんたはいつも何をしてるの?」




ジャックは私に頷いて、ジェラルドは泣くと言いながらも次の悪戯を考えていそうな顔。



頭が痛くなってくる。




「俺がいつもやっていることは、簡単。

最新の道具を使って落とし穴を作ること。」




「それは、あんたの趣味でしょ。

趣味であって欲しくないけど。」




「いや?そうでもないぞ?

趣味兼仕事だ。」




真面目な顔して言ってくるのが腹立つ。



「ねぇ、ジャックほんとなの?」




「俺も、あいつが仕事しているところあんま見たことない。

部下もあいつが練習場に行くと次はなんの悪戯が来るのかと震えてる。」



ついでに、俺も会う度やられて困る。と付け足してジャックが答える。




ほんとに騎士団長あろう人が、遊んでいて許されるもの?




何か功績を残さないと、あの゛国王゛が見逃すはずがない。



確か、彼には1人ケイという名の部下がいたはず…。



後で、彼に会おう。



「ルチア?俺という顔良しの男がいるのに考え事か?」




「それ自分で言って恥ずかしくないの?

アーサーと系統似ているわね。」




「恥ずかしくないし本当だからな。

アーサーと似ているというのは撤回してほしいが。」