—ガラガラッ


教室のドアが開く、


入ってきたのは…


ドクン、心臓が音を鳴らす。



女の子からは黄色い悲鳴が上がってる


男子からも早々に話しかけらる


何気ない


「おはよー」


とか


「こないだ発売したー」


とか


羨ましい。


彼にただクラスの一員として何気ない一言を掛けられる、


それだけが羨ましい。



「おーい、うとー?お前本当に大丈夫か?本気で顔色悪いぞ、」


大丈夫なんかな訳ない、


あたしは話しかけられないんだから、


「ねーこないだの撮影どうだったー?」

「あー私も気になるー!!」

「教えて!!」


私は彼に話しかけることができない



「琥珀くん!!」

「こはくー」

「なぁ、琥珀そういえばさぁ、」