「ただいまぁ・・・」
「お帰り!!」
多分お父さんであろう人が待っていた。
「あっ。ただいま」
よし!この人にも早速お父さんと呼ぼう!!
「ただいま!お・お父さん!」
私はあえて元気よく言ってみた。
まさかとは思うが泣いてほしくはなかった・・・。
「お・お父さんだってぇー?!」
すっごく大きい声でびっくりした。
「葵が
葵がお父さんって!!!」
あらら泣いちゃった・・・
私の家族って涙もろいのね・・・。
じゃなくて!!
「お父さん?!大丈夫??」
でもそこはさすがに男の人、
お母さんみたいにズット泣くということはしなかった。
「おう!大丈夫だ!!そう言えばお母さんは??」
涙を瞳にうっすらと浮かべながらお母さんの事を聞いてきた・・・・。
あぁー!忘れてたぁ・・・。
「待ってて!まだ車の中だ!」
お母さんは車から降りないで
まだ泣いてた・・・。
帰り途中に事故に遭わなかった事が奇跡に思えた。
「お母さん!お父さんがよんでるよ!!」
私がそう言うと・・・
「おとっ・お父さんも?!」
さらにヒートアップ!!
失敗したぁ・・・。
「お母さん!呼んでたよ!お父さんが!!!」
そう強く言うとやっと家の中へ入ってくれた・・・
よかった・・・。