「なんでもない!!ここ!!まっ!ドンマイ」
と明るく励ましてくれるみみ。
だけど、一度希望の光を見た私にはなんの言葉も励ましにはならなかった。
「みみ!嘘はダメ!!!」
と軽く怒る私。
みみは笑って受け流した。
でも私はいつまでもこんな事で怒ってる訳にはいかないのだ。
だって私には聞かなければならない事が沢山あるのだ。
・私の親友は誰なのか。
・親友の名前は何て言うのか。
・私には友達が何人いるのか。
・友達の名前は何て言うのか。
・担任の先生の名前は何て言うのか。
・委員会とかやっていたのか。
・係りは何当番なのか。
・私の口癖や行動はなんなのか。
・昼休みは誰と遊んでいたのか。
・昼休みは何をして遊んだのか。
・給食当番なのか。
・給食当番は何係だったのか。
・じゃんけんが強かったのか。
・好きな人はいたのか。
・今は如月君らしいけど、
前は誰かと付き合っていたのか。
まぁ。最後らへんはどうでもいいにしろ、
私には知らなければならない事が沢山あるのだ。
しかし、
いっぺんにみみに聞いても、
私の低脳な頭じゃ覚えるハズがない。
なので、少しずつ聞いていく事にした。
私は席に座って、
深く深呼吸をした。
深く、深く。
なぜ突然深呼吸をしたくなったのかは自分でも分からないが、
落ち着きたかったのだろう。
「よしっ!」
と一人で気合を私を見て不思議に思ったのか、
「葵?大丈夫??」
と心配そうにみみが聞いてきた。
「えっ?あぁ大丈夫だよ!」