「えー!?」
その事実に私は心底驚く。


「そうだよ、私達が幼いんだよ。ってか、幼く育ててもらえたんだよ。良い意味で幼いままでいられたんだよ」


「そんなものですか……」


「そんなものですよ。特にお姉ちゃんはウブだったもんね」


「え!?それ、あんたが言う!?」


私達はクスクス笑った。




その時。

リビングから父が顔を出した。

「夜遅くに、何してるんだ?」


「……あの、ちょっと、ね。何でもないから、もう寝てて?」
私の返事は歯切れが悪くなった。


「何だ、その言い方。ふたりとも泥だらけじゃないか。近所迷惑だぞ」

父はブツブツ言いながら部屋に戻って行く。




「……寂しいんじゃない?仲間に入れてあげれば?」
と真がニヤニヤしながら言う。


「バカ。父さん、家族の中で1番虫嫌いじゃん!」
私もそう言いつつ、笑ってしまった。


「あと暗がりも嫌いだよね」

「余計ダメじゃん!」

そう言いつつ、掘り返していると。




……コツン!