「横手先生〜」


中学校。

昼休み。


3年7組の教室。



東野さんが手を振りつつ近寄ってきた。



「先生〜、何してるんですか?」



「掲示板にお知らせを貼ってるの。昼休みの間に終わらせようって思って」



「見ててもいい?」



「え、手伝ってくれないの?」

冗談で言ってみた。


でも東野さんは、
「はいはーい、手伝いまーす」
と笑顔になった。



素直なところは、あるんだよね。



「ねぇ、先生」


「何?」


「友情って、永遠だと思う?」


突然何の質問なんだ、と思いつつ、
「えー、永遠がいいなぁ。先生は」
と軽く返した。



「……そっかぁ」


東野さんは納得していない様子を見せる。



「どうしたの?」




「タイムカプセルって、埋めたことある?」



……!!!