翌朝。


目覚めると、散乱した部屋の中。




昨日は暴れるだけ暴れた。

こんなに激しい自分は、知らなかった。




スマートフォンを探す。


ベッドの周辺にあるはず。


昨日、確か鈴井くんと電話したあと、ベッドのほうに放り投げた記憶がある。



洋服やら、本やらをどけないとベッドが見えない状態。



イライラしつつ、でたらめに手を突っ込んで探す。





「もうっ!」

発した声に驚いた。

昨日よりもひどく枯れていて、自分の声だとは思えない。






手に固いものが触る。

スマートフォンだ。



なんとか引っ張り出した。



画面にヒビが入っている。



「……最悪」




自分の仕業だから他の誰も責められないことに、再びイライラする。



スマートフォンを操作して、私は高校時代の友達である「シー・ファン」の彼女のSNSを見た。