「優大〜、これから飲みに行かへん?」
雑誌の撮影が終わって。
周がニコニコしながら、オレの肩に手を置いた。
「ごめん、帰るわ!」
オレもニコニコして、でも迷うことなく断る。
「……え〜!」
周は不服そう。
「今日は深雪さんに早く帰るって伝えてるから。また今度飲もう」
そう言うと、周はオレの顔をじっと見つめた。
「……どうしたん?」
「いやー、優大の顔ってこんなんやっけ?と思って」
?
「優大の顔、前はもっとクールに尖ってたけど、深雪さんが変えたんかな?優しくて柔らかい表情が増えたよなー」
「そうかも?なんか最近色んな人に言われる。顔が変わりましたねーって」
「うわぁ、ノロケてる!優大がノロケてる!」
周が大袈裟に大笑いしてから、
「……いいなぁ、オレも誰かと結婚したいわ」
と、ため息ついた。
「いいで、結婚。最高」
ニッコリ笑って言うと、
「くぅーっ!なんかその笑顔が悔しい!!」
と、周がまた笑った。