急いで返事を送る。
『今、お仕事終わりました。
これからそっちに帰りますね』


『そっちに帰りますね』の文字に、照れてしまう。


身支度を整えて私は、
「お先に失礼しまーす!!」
と勢いよくお店をあとにした。













「おかえりなさい」
優大くんのお家。

玄関のドアを開けてくれた優大くんが、そう言って迎えてくれた。


「た、た、ただいま!!です!!」

ニヤニヤしてしまいそうなので、必死で顔の筋肉は通常運転でいようと気をつけている。



靴を脱いだ私を、優大くんは「よっ」とお姫様抱っこした。


「わぁっ!?優大くん!?」


「あれ?深雪さん、なんか軽くなってません?」

「嬉しいけど、気のせいですっ!」

だって重い鞄だって持ったままだし!
当たり前だけど、洋服だって着てるし!
今日のお昼ごはんもお腹いっぱい食べたし!!

「あはははっ!正直だなぁ」

優大くんは嬉しそうに笑っている。



……う〜、その表情も好き!!