優大くんが驚いた声を出した。


「作ってくれたんですか!?」


「あの……、はい」


「わぁ〜!オレ、大切にします!!すごく嬉しいです!!」

優大くんの瞳が輝いていて、私は嬉しくなった。

本当に喜んでもらえているんだなって伝わったから。




私も「開けますよ?」と言いながら、渡された紙袋を開けた。


1枚のメッセージカードが入っている。



メッセージカードには、優大くんの手書きの文字。


『君の隣にいる僕は
誰よりも自由で 誰よりも幸せ

好きだよ ずっと
君にいつまでも 恋をしていくんだ』


頬が赤くなりそう。

まるで歌の歌詞みたい。
甘い言葉がたくさん並んでいる、バラード曲のような。


メッセージカードの下には、小さな箱が入っていた。




……あれ、これって……?





思わず優大くんを見つめる。









「結婚してください、深雪さん。オレとずっと一緒にいてください」








……!!!







私の目から、また涙が流れてくる。


嬉しくて。

温かい涙。








小さな箱を優大くんが手に取る。


箱を開けると、シルバーの華奢で美しい指輪が、輝きながら私をじっと見つめている。