心の中の自分が、叫んでいる。




……好き、好き、好き!!



会いたくてたまらない!!!










深呼吸して、落ち着こうとする。




「シー・ファンキーズ」の優大について、私が知っていることなんて、あまりにも少ない。



でも。

武岡優大についてなら?






……優大くんは、ちゃんと私を見てくれていた。

私のことを考えてくれていた。



一緒の歩幅で歩いてくれた。



年明けに優大くんが芸能人だって知った時に、「隠されていた」と私は怒ったけれど。



もしかしたら私が気づくまで、私に合わせてくれていたのかもしれない。



今みたいに私が臆病になることを避けようとしてくれていたのもしれない。




だって、優大くんってそういう人だから。







私は?



私は優大くんのこと、ちゃんと考えていた?


勝手に臆病になって。

別れ話なんかして。


あんな顔させて。