……もしも優大くんが結婚したら、優大くんのことをどう思いますか?
そう聞こうとして、やめた。
聞いたところで、どうにもならない。
そう思っていたら。
「でもー、多分ですけどー、優大って恋人いると思います」
明菜さんがふくれっ面になる。
「えっ!?」
「だって優大の顔つき、変わったもん。柔らかくなったっていうか。前はもっとクールめ?でしたー」
明菜さんの言葉に陽菜さんも頷く。
「あ〜ぁ、いいなぁ。優大に愛されたら、私の人生、変わるのになぁ」
明菜さんが大袈裟にため息をついた。
私は曖昧に笑って、ネックレスを完成させるべく、手元に集中した。
家に帰ったら、お昼を過ぎている時間だった。
何も作る気にならないだろうと思って、スーパーで買ってきていたおにぎりを食べる。
それから私は鞄の中からスマートフォンを取り出した。