「これ、この曲!!『星の降る夜には』だぁ!懐かしいー!流行りましたよねー」
明菜さんが嬉しそうに耳を澄ませている。
「星?星の……?」
聴いたことあるかもしれないけれど、私にはよく分からない。
「はぁあ!?信じらんない!!知らないんですか!?この大ヒット曲を!?」
明菜さんが目を見開いた。
「『シー・ファンキーズ』の『星の降る夜には』っていう曲なんです。明菜姉ちゃん、この曲が大好きで」
陽菜さんが説明してくれる。
「すごく良い曲なんですよ。メンバーの優大の想いが詰まっていて」
……そうなんだ?
「私、優大のこと推しててー。もう本当に、マジで嫁に行きたいくらいに真剣に好きなんですよー。リアコです、完全に」
明菜さんがうっとりしている。
「『リアコ』?」
「リアルに恋しているってことです」
陽菜さんがまた説明してくれた。
……なるほど。
「あの、明菜さんは……」