「手伝ってもらったお礼に、何かプレゼントさせてください!」
陽菜さんがごそごそとダンボールを開ける。
「えっ!!それは、陽菜……!」
明菜さんが明らかに慌てた。
でもそれから、
「あんた、本当に商売っけがないんだから!儲かることも考えて行動しなさいよねぇ」
と、楽しそうに笑った。
陽菜さんもニコニコ笑って、
「どれか、気に入ったのがあれば良いんですけど」
と、私に商品を見せてくれる。
どれも可愛い。
シルバーアクセサリーが中心で、これが手作りなの?と疑いたくなるくらい繊細な仕上がりのものだった。
私と陽菜さんの隣で、明菜さんがあるチラシをブースのテントに目立つように貼った。
「!!」
そこには、
『プレゼントにもオススメ!アクセサリー作り体験!』
と、書いてある。
「あの……」
私は陽菜さんにひとつ、お願いを聞いてもらうことにした。