「忙しいって言ってたもんね」
ちょっぴり寂しい気持ちになる。
だけど。
優大くんのお仕事を邪魔するようなことはしたくない。
本人は言わないけれど。
きっとお仕事が好きなんだと思う。
初めて「シー・ファンキーズ」のライブ映像を観た時、キラキラした瞳の優大くんを見つけた。
ステージの上で輝く優大くんは、私の知っている優大くんのはずなのに、まるで知らない人のように思えた。
きっと、この瞬間のために、優大くんは毎日頑張っているんだ。
歌いながら、キレキレのダンスを踊る優大くんは、やっぱりカッコ良かった。
スマートフォンを置いて。
私は読書を始めた。
大好きな人から電話でもかかってこないかな、なんてこっそり期待しながら。