歌の練習も、ダンスの練習も、いつも全力。


1度、優大くんに「踊ってみて」とリクエストしたら、照れまくった挙句ごまかされて、踊ってもらえなかった。

逆に「踊ってみて」と言われたので、「シー・ファンキーズ」の映像を観ながらダンスを必死でマネして踊ってみた。

難しすぎて踊っているのか、ただバタバタしているだけなのか、よく分からない私のダンスを見た優大くんは、すごく嬉しそうに笑っていた。



夜、優大くんは時々うなされている。
おでこに手を当ててゆっくり撫でた時、「ごめん」と言って涙を流した彼を、抱きしめずにはいられなかった。

何年か前。
「シー・ファンキーズ」のファンの女の子が優大くんに宛てた手紙を遺して、自殺した事件があった。

優大くんにとって、大変なショックだったろうなと、今では思う。

だって。

優大くんの弟さんも自殺しているから。