「幸せすぎて、泣きそうです」
正直に伝える。
優大くんは、
「良かったぁ〜」
と、ホッとしている。
……ハッ!!
「優大くん!」
「はい?」
大変なことに気づいてしまった。
「私、優大くんのお家がどこにあるのか、知りません……」
優大くんはキョトンとして。
「あっ!本当だ!」
と、目を少しだけ大きくした。
それから、
「今度、来てくれますか?オレの家」
と笑った。
「是非!」
今からわくわくしてしまう。
すると今度は優大くんが、
「あっ!」
と大きな声を出した。
「何でしょう!?」
すごく申し訳なさそうに、
「……お誕生日なのに、ケーキのことを忘れていました……」
と、呟いた。
「あっ!私も忘れていました!」
私もうっかりしていた。
ふたりで顔を見合わせて、たくさん笑った。