それって。
いつか、優大くんの家に行ってもいいってこと……?
「……深雪さん」
優大くんが少し真面目な顔になる。
「はい」
「プレゼント第2弾のことなんですが」
優大くんはデニムパンツのポケットから、何かを出した。
そしてその何かを私の手のひらにそっと置いた。
私は、
「これって……」
と、優大くんを見つめた。
1枚のカード?
「……何でしょう!?」
私には何のカードなのか、よく分からない。
優大くんは、
「えっ」
と拍子抜けしてから少し笑って、
「オレの家の鍵です。合鍵」
と、言った。
合鍵!?
「カードに見えます!」
「これをかざして開閉する鍵です」
……そうなのか。
ん?
待って。
合鍵を渡されたってことは。
「あの、いいんですか?私なんかにこんな大切なものを!」
嬉しくて、泣きそうになってきた。
優大くんは心配そうに、
「プレゼントがこれで、いいですか?」
と尋ねてきた。