『お誕生日プレゼント、第1弾!』



……第1弾?


もしかして第2弾もあるの?



そんなことを思いながら、カードを眺める。

優大くんの手書きの文字。

初めて見た。


角張った、丁寧な文字だなぁと思った。


それからしばらくして。


晩ごはんのからあげとサラダを食べ終わり、まったりしていた時。


……ピンポーン。

またインターホンが鳴る。


玄関ドアの覗き穴を見た。




……優大くんだ!





玄関ドアを勢いよく開ける。


「わっ!」
勢いよく開けすぎて、驚かせてしまった。


「優大くん!」

私は目の前の優大くんに抱きついた。



「……ビックリした!」
優大くんは笑いながら、
「お誕生日のお祝いをしませんか?」
と、私をぎゅっと抱きしめてくれた。








部屋に入って。


「あの、お仕事は?」
と尋ねると、
「早く終わりました。ってか、終わらせました!」
優大くんは珍しくVサインをした。

申し訳ない気持ちになったけれど、素直にお礼を言う。
「嬉しい。今日1日、会いたかったです」

「オレもです」
優大くんは笑顔で返事をしてくれる。


それから、優大くんからもらったプレゼント第1弾のお礼も言った。

「可愛いでしょ?」
優大くんは目を細めた。
「実はオレの家族の……、猫2匹と暮らしているんですけれど、その猫2匹に似てるんです」


「そうだったんですか!」


「いつか深雪さんに紹介しますね」


えっ。