「なんで、私ばっかり……!」
恋愛してこなかったから?
恋愛に慣れてないから?
彼氏になった人達は、みんな私から離れていく。
私を傷つけて、去っていく。
イライラして、ベッドの布団をバンッと叩いた。
そばに置いてあったテレビのリモコンが落ちる。
『それでは歌っていただきましょう!!』
テレビの中の女性アナウンサーのキンキンした高い声が、耳に届いた。
反射的に画面を観る。
「シー・ファンキーズ」がステージに立っている。
5年前に大ヒットした、『星の降る夜には』を歌っていた。
確かこの曲は、優大に宛てた手紙を遺して自殺したファンの子のことを考えて作られた曲だって、噂になっていたっけ。
その時優大は、自分の弟も自殺で亡くしていると公表して。
当時、ものすごく騒がれた曲だった。
だけど。
この曲の素晴らしさがみんなの心に響いて、「シー・ファンキーズ」の代表曲と言っても過言ではないくらいに、売れた曲だった。
私も大好きで、よく聴いていたことを思い出す。
テレビ画面に、私の推しがアップになってうつる。
「優大……」
思わず名前を呼んでいた。
優しい歌声。
傷ついた私を包みこんでくれるみたい。
大丈夫だよ。
そう言ってくれている気がする。
恋愛してこなかったから?
恋愛に慣れてないから?
彼氏になった人達は、みんな私から離れていく。
私を傷つけて、去っていく。
イライラして、ベッドの布団をバンッと叩いた。
そばに置いてあったテレビのリモコンが落ちる。
『それでは歌っていただきましょう!!』
テレビの中の女性アナウンサーのキンキンした高い声が、耳に届いた。
反射的に画面を観る。
「シー・ファンキーズ」がステージに立っている。
5年前に大ヒットした、『星の降る夜には』を歌っていた。
確かこの曲は、優大に宛てた手紙を遺して自殺したファンの子のことを考えて作られた曲だって、噂になっていたっけ。
その時優大は、自分の弟も自殺で亡くしていると公表して。
当時、ものすごく騒がれた曲だった。
だけど。
この曲の素晴らしさがみんなの心に響いて、「シー・ファンキーズ」の代表曲と言っても過言ではないくらいに、売れた曲だった。
私も大好きで、よく聴いていたことを思い出す。
テレビ画面に、私の推しがアップになってうつる。
「優大……」
思わず名前を呼んでいた。
優しい歌声。
傷ついた私を包みこんでくれるみたい。
大丈夫だよ。
そう言ってくれている気がする。