飛び降りようとしたその瞬間

ドンッッ!

顔にいきなり足がぶつかってきた。

「ッッ!?」

その衝撃で私は後ろに倒れてしまった。

警察官が運良くキャッチしてくれたおかげで痛みはなかったが

顔がヅキヅキする……

「おい」

低い声が私の耳を通りぬけた

この人が私の顔蹴った人かな…

はぁ、説教だろうかだるいなそんなことを思いながら私は
顔を伏せながら答えた

「なんですか」

「なんですかじゃないだろ……なんでお前は飛び降りようとしたんだ」

はぁ何こいつ頭いかれてんのかよ

すると警察官の人が

「そんな言い方はやめなさい、西条君!」