「はい、大泊瀬皇子。私も心の底からあなただけを愛してます」
そういってから韓媛は彼の胸に寄り添う。
そんな彼女を大泊瀬皇子もしっかりと抱きしめた。彼からして見れば、ここまでの道のりは本当に長かった。
「子供の頃から好きだった。本当にずっと、俺はお前だけを見て……」
そういって大泊瀬皇子は韓媛の頬に、自身の頬をそっと寄せる。
そんな彼を見て、韓媛も思わず涙目になりながらいった。
「でもまさか、私が大泊瀬皇子の初恋だったとは本当に夢にも思ってなかったわ」
彼がここまで恋に関して一途だったのは、本当に意外のなにものでもない。
(まぁ、私も人のことは言えないけど……)
「そうはいってもこれは本当のことだ。最初葛城円の後ろに隠れながら俺をじっと見てきたお前が、ひどく可愛く思えてな」
これは恐らく、大泊瀬皇子と韓媛が初めて会った時のことだろう。
それから大泊瀬皇子は韓媛から少し体を離して、照れながら彼女にいう。
「とにかく俺はお前に出会えて本当に良かった」
(大泊瀬皇子のこんな笑った顔を見たのは初めてだわ……)
「ええ、皇子私もです。でも私達は元々幼馴染みだったので、今さらですが本当に不思議な感じですね」
だが昔から気心知れた幼馴染みだったからこそ、互いの心の距離が近いのだと韓媛は思う。
「まぁ、それはそのうち慣れるだろう。もう俺達は単なる幼馴染みじゃないからな」
韓媛も大泊瀬皇子にそういわれて、確かにそれもそうだなと思う。
「うふふ、本当皇子の言う通りですね」
それから2人はお互いの顔を近づけて、ゆっくりと口付けをかわした。
こんなに幸せな気持ちで心を通わすのは、初めてかもしれないと彼らはその時思った。
その後暫くして、大泊瀬皇子の大王への即位が正式に行われることとなる。
またそれと同時に、皇子と韓媛の婚姻も整えられていった。
こうしてこの若い新たな大王こそが、今後の大和に大きな影響をもたらす偉大な王となっていくのだった。
そういってから韓媛は彼の胸に寄り添う。
そんな彼女を大泊瀬皇子もしっかりと抱きしめた。彼からして見れば、ここまでの道のりは本当に長かった。
「子供の頃から好きだった。本当にずっと、俺はお前だけを見て……」
そういって大泊瀬皇子は韓媛の頬に、自身の頬をそっと寄せる。
そんな彼を見て、韓媛も思わず涙目になりながらいった。
「でもまさか、私が大泊瀬皇子の初恋だったとは本当に夢にも思ってなかったわ」
彼がここまで恋に関して一途だったのは、本当に意外のなにものでもない。
(まぁ、私も人のことは言えないけど……)
「そうはいってもこれは本当のことだ。最初葛城円の後ろに隠れながら俺をじっと見てきたお前が、ひどく可愛く思えてな」
これは恐らく、大泊瀬皇子と韓媛が初めて会った時のことだろう。
それから大泊瀬皇子は韓媛から少し体を離して、照れながら彼女にいう。
「とにかく俺はお前に出会えて本当に良かった」
(大泊瀬皇子のこんな笑った顔を見たのは初めてだわ……)
「ええ、皇子私もです。でも私達は元々幼馴染みだったので、今さらですが本当に不思議な感じですね」
だが昔から気心知れた幼馴染みだったからこそ、互いの心の距離が近いのだと韓媛は思う。
「まぁ、それはそのうち慣れるだろう。もう俺達は単なる幼馴染みじゃないからな」
韓媛も大泊瀬皇子にそういわれて、確かにそれもそうだなと思う。
「うふふ、本当皇子の言う通りですね」
それから2人はお互いの顔を近づけて、ゆっくりと口付けをかわした。
こんなに幸せな気持ちで心を通わすのは、初めてかもしれないと彼らはその時思った。
その後暫くして、大泊瀬皇子の大王への即位が正式に行われることとなる。
またそれと同時に、皇子と韓媛の婚姻も整えられていった。
こうしてこの若い新たな大王こそが、今後の大和に大きな影響をもたらす偉大な王となっていくのだった。