あらわになった肌を見て反射的に目を逸らす。
異性の肉体が目の前に……と思うと、平常心じゃいられない。
「あのさあ、こっち見なきゃ拭けないでしょ」
「う……だってぇ」
「恥ずかしいって?」
「そりゃあそうだよ。男の子の体拭くなんて初めてだし」
「じゃーあんたも脱げば?」
「うん。……え?」
当たり前のようにそう言うからつい頷いちゃったけど、よく考えたらおかしい。
ハテナの衝動でつい視線を黒土くんに戻してしまった。
「おれが脱いでるから恥ずかしいんでしょ、じゃあ自分も脱げばいいハナシ」
えっ、そういうものなのかな……?
一瞬でも納得しかけた自分に赤面。
「うう~黒土くんのヘンタイ……。私を脱がせようったって無駄だからね」
「勘違いもはなはだしいね。そんな相貧な体見せられたところで……」
「ひどいよっ。……き、気にしてるのに」