え……。
びっくりして、掴まれた部分と怜悧くんの目を交互に見つめる。
そうしているうちに通話は終了して。
「どこ行く気だ」
「んえ、ええと、QUEENの部屋に戻ろうかと」
「わざわざ冷たい布団に行かなくてもいいだろ」
「……、それは」
そ、それはどう解釈したらいいの?
一緒に寝ろと……言っているようにしか聞こえないんだけど、違ったら恥ずかしいし?
私の妄想フィルターがそうさせてるのかもしれないし?
「こっち来な」
「ひゃっ……」
私を抱き寄せて、体重をかける。
ふたりでベッドになだれ込む体勢になった。
やっ、もうだめ……!
視界がぐるぐるするいつもの現象に陥る。
こうなったら最後、私はポンコツまっしぐら。
冷静な判断なんてできないし、大事な理性とやらも、どこかに放り投げそうになっちゃう。