裏切りのレッテルを貼られた少女


『お待たせっ瑞稀くん待った、?』



瑞稀「いや、俺も今準備できたところだよ」



『そっ、か。良かった、!』



瑞稀「じゃぁ、行こうか」



『うん!』



瑞稀「バイクで行くつもりだったんだけど怖い?怖かったら車用意させるんだけど」



『ううん、バイクでいいよ。あたしバイク大好きだからっニコッ』



瑞稀「…///そうか、」



『?うん』




ヒョイっ




瑞稀「バイク、乗りなれてるのか?」



『えっとー、うん。おに…じゃなくて従兄弟がよくバイクに乗せてくれたんだ』



瑞稀「ホッそうか。じゃ、行くぞ」



『うんっ!』




瑞稀くんは何も言わずにゆっくり走ってくれる



瑞稀くんのそういう所、カッコイイと思う、



そんな瑞稀くんと居るとドキドキする



胸の奥っていうかキュッと閉まるような…



よくわかんない。けど痛みみたいな苦しさじゃない



嬉しいような苦しみ。




瑞稀「ついた」



『結構早く着くんだね』



瑞稀「まぁ、そんなに遠くないしな」



『ゆっくり走ってくれてありがとう』



瑞稀「っべ、別に…」



『えへへっ』



瑞稀「い、行くぞ」



『うん!』

瑞稀「まず、ご飯食べるか?」



『あっ、そうだね。まだ食べてなかったね』



瑞稀「あぁ。フードコートで食べよう」



『うん!』



瑞稀「何か食べたいものとかあるか?」



『うーん。あたしカルボナーラが食べたいな〜』



瑞稀「ん。じゃ、俺頼んでくるからみあは座ってて」



『え?いーよ!あたしも一緒に並ぶよ?2つ持つの大変だし!』



瑞稀「いや、持てる。俺が持ちたいから座ってろ」



『ふふっ、ありがと!』



瑞稀「ん。」




さっきのは瑞稀くんなりの優しさなんだろーな。



瑞稀くんって意外と不器用なのかな



本人に言ったら怒られちゃいそうだけど。笑



少し可愛いなって思っちゃう



そんなことを考えてたら

瑞稀「食べるぞ」



『わぁ〜!美味しそう、』



瑞稀「ふはっ。嬉しそうだな」



『うんっ!だって瑞稀くんとお出掛けもできるしこんなに美味しそうなものも食べれるんだよ?』


『幸せいっぱいじゃん!ありがと!』



瑞稀「///た、食べる」



『?うん』




パクっ




『んん〜!美味しい♡』



瑞稀「そうか」



『うん!瑞稀くんのはペペロンチーノ?』



瑞稀「ん?あぁ。食べるか?」



『え!?いーの?』



瑞稀「おぉ。いいよ」



『えっ。やったぁ〜!!』




パクっ




『瑞稀くんのも美味しいね!』



瑞稀「あぁ。そうだろ?」



『うん!』



瑞稀「食べ終わったら何処か行きたいとこある?」



『あ、うん!あのね、アクセサリーショップに行きたいんだけどいいかな、?』



瑞稀「あぁ。いいぞ」



『やった!ありがとう』



瑞稀「おぅ」

瑞稀 cide




みあ、本当に嬉しそう



俺の家に引っ越してきてから初めてこんなに笑ってる



だけど、少し悲しそう



何かあったのか…?



あったとしても俺は聞く権利なんてない



だが、連れてきてよかった



俺はみあの笑っている顔が好きだ



いや、みあのことが好きなんだ



だから、ずっと笑っていて欲しい

みあ cide




今からアクセサリーショップに行くことになった



碧は青色が好き。



名前にもあおって入ってる



だから青色の宝石のアクセにしようと思う



碧の誕生石でもあるブルーサファイアにしようかな



碧は9月生まれだから。



…9月、



だめだめだめ。ついマイナス思考になっちゃう、



しっかりしなきゃ!!



よーし。いいのあるかな




瑞稀「大丈夫?」



『え?』



瑞稀「さっきから百面相してるから」



『うっそ!?』



瑞稀「ほんと。面白かったよ?ニヤッ」



『わ、忘れて…///』



瑞稀「むーり。着いたよ」



『あっ。ありがと!』



瑞稀「ゆっくり見な」



『うん!』

わわっ!



めっちゃ可愛いピアスがある、



あたし、欲しい〜



だ、だけど値段が6,000円もする…



諦めるしかないかぁ、



ショック、凄くかわいいのに、、



だ、だけど碧の為だもん、!



あたしのなんてまた今度お金が溜まったら、



碧のは何にしようかなやっぱりピアスだね



龍にサファイアのついたものを見つけた



一目惚れした!!



碧にならきっと似合うと思う!!!



よし、!これにする



値段…は少し高いけど碧のためだし、ね。

…よっし!



買えた、!



いいのが買えてよかった



碧喜んでくれるかな ニコニコ




瑞稀「買えたのか?」



『うん!いいのが買えてよかった!喜んで貰えるかな』



瑞稀「あぁ。きっと。誰にあげるんだ?」



『い、従兄弟だよ!前に少し話した従兄弟』



瑞稀「ホッそうか。」



『えへへっ』



瑞稀「俺トイレ行ってくるわ。あ、そこのベンチで待ってて」



『はぁ〜い!』

瑞稀 cide




俺は今からさっきのアクセサリーショップに戻る



みあが凄くキラキラした目で見ていたピアスを買う



蝶々にルビーの入っているものだった



俺はみあのためなら…って俺みあの事大好きじゃん



まぁ、好きだけど



まだ告る気はない



いつかは、告る



だが今はまだみあは俺の事なんてなんとも思ってねーようだし。



ま、無事にピアスが買えてよかった



早く戻んねーと。



みあは可愛いからナンパとかされてそう




??「なぁ、いいだろ?」



『辞めてください』



?「あぁ?1人じゃねーか。俺らといいことしよーぜ?な?」



『い、いや、友達と来ているので』



瑞稀「おい。何してる」



?「あぁ?なんだてめぇ」



瑞稀「俺の連れだ。その汚い手を離しやがれ」



??「なんだよ。男いたのかよ…」



瑞稀「遅くなって悪かった」



『う、ううん。大丈夫、助けてくれてありがとう』



瑞稀「大丈夫じゃねぇだろ。手が震えてる。少し外でも行くか?」



『あり、がとう…』



瑞稀「あぁ」

みあはいつで無理をする



今だってそうだ



本当は怖かっただろうに、大丈夫な振りをする



俺の前なら本当のこと言ってくれていいのに




瑞稀「みあ、少しマシになったか?」



『うん。ありがとう、ほんと、うは、怖かったの』



『だ、だからね。瑞稀くんが助けに来てくれて、本当に、本当に良かった、』



瑞稀「あぁ。もう大丈夫だ。1人にして悪かった」



『ううん。いいの。』



瑞稀「お詫び、じゃねーけど、これ」