裏切りのレッテルを貼られた少女


なんか、頭がボーッとする、




バタッ




あたしは倒れた…。

『んっ…』




…白い、天井、に薬品の、匂いが、する?



あぁ、そっか。あたしは倒れたんだ



ここは、今保険室に居るんだ…



あれ?だけど誰があたしを此処まで…?



この学校ではあたしの事を裏切り者と知らない人なんて居ない、



だって毎日あたしがいる時も、きっと居ない時も悪口を言ってるし、先生ですら知ってる



だけど相手は全国No.1の暴走族



気づいていても自分の為に見て見ぬふりをするんだ



だから、だから知らない人なんていない─────

…っと思ってた




?「あれ?起きた?だいじょーぶ?」



『っえ?あたし、のこと知らないの?』



?「うーん、ごめんね。分かんないや」



『、、本当に?』



?「うん。そんなに有名人なの?」



『い、いや、そういうのじゃないけど、あたし、裏切り者、だから…。』



?「本当に言ってる?僕には君は純粋で優しくて裏切ったりする様な子には見えないんだけどなぁ…」



『っ!!うぅ…。』



?「えっ!?大丈夫?」



『うっ、はい。大丈夫で、す。うれ、しくて…』



?「そんなに?」



『はい、みんなに信じて貰えなくて…、だから今はすっごく、嬉しいです』



?「そうだったんだ。僕でよければだけど、また悩んだこととかあったらお話聞くよ」



『うぅ、うわぁん…』



?「泣きたい時は沢山泣いて。溜め込みすぎは良くないから。」



『、ヒック、、あ、ありが、とうござ、います、』



?「どういたしまして。あっ!僕の名前は工藤奏斗【kudou-kanato】だよ。よろしくね」



『うぅ、ぁあ、あたしの名前は、如月みあです』



奏斗「如月って、もしかしてあの如月、?」



『うん。そうだよ』



奏斗「すごいね」



『そうかな?ありがとうっ(ニコッ』



奏斗「うっ///」



『え?大丈夫?工藤くん、風邪でも引いてるの?』



奏斗「ううん。違うよ、大丈夫。あっ奏斗でいいよ!」



『そう?じゃぁ、奏斗くん!よろしくね!』



奏斗「うん!」

奏斗 cide




如月みあ…



少し調べてみよ




カチカチカチカチ






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如月みあ


全国No.1のの元姫


現姫に裏切りのレッテルを
貼られて追い出された…


住所不定


家族構成不明


出身小学校も中学校も不明

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…なんで出てこないの?



この僕が調べたのに。



これでもハッキングの腕前は世界No.3の実力は持っている



だから今まで出てこなかったのは…



世界No.1と言われる死姫と



世界No.2と言われる空蝶【kuutyou】だけ…



…まさかね、、。

だけど、1つ気になる事がある



それは裏切りのレッテルを貼られて追い出されてしまったということ



仲間なのに信じなかったのか、?



仲間のフリをした偽善者かよ



全国なんて所詮そんなもんか。



こればっかりは同情するよ

みあ cide




奏斗くん、優しくて可愛い子だったな



…本当は、皆も優しいんだけど、ね。



あたしが悪いんだから、仕方ない



あたしが皆に信用されてなかったから、



日頃の行いが、悪かったのかもしれない



やっぱりあの時に信用しちゃったあたしがいけなかったんだ



きっと、そうだ…。

『んっ…』



『ふわぁ〜』




よく寝た。



…あれ?お外暗くない、?



今何時なのかな



…21時、?



やばい!!



完全に寝過しちゃった、



帰らないと!



どーしよ、取り敢えず連絡しなきゃ!



わわ!!



お母さんからの連絡がめちゃくちゃ多い…



メールだけでもしておこう、




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お母さん

学校で寝過ごしちゃって!

今から帰るね、ご飯は大丈夫!
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送信っと、



申し訳ないことしちゃったな…。



お家帰ったらしっかりと謝んないと

学校にはいつも歩きできてる



だから夜遅いとお外が暗くて怖いんだよね



不良達は怖くないんだけどお化けとかは怖い



あたしの帰る道は街灯も少なくって少し不気味



…誰かにあと付けられてる気がする、



気がするじゃない、絶対に着いて来きてる



足音が近付いて来てる




コツコツコツコツ




着いてこないでよ…。



怖い、怖い!



もう、すぐそこに足音が聞こえる…



もうやだぁ(泣)

ポンポン




ビクッ




『やだやだやだ!』



「みあちゃん!僕だよ。僕!大丈夫だよ」



『っえ?柚稀く、ん?』



柚稀「うん。大丈夫?驚かせちゃったみたいでごめんね?夜遅くなってたから、心配で」



『そう、だったんだ…ホッ』



柚稀「お義母さんがすっごく心配してて、だから僕が来たんだ」



『ありがとう…。怖かった(泣)』



柚稀「もう大丈夫だよ。僕が居るから。早く帰ろ」



『う、ん!』