あたしは今大変なことになっている



家でゆっくりと寝ていたはずなのに、気づいたら
知らないところにいる



ここは何処なのか。



どーしてあたしがこんな所にいるのか。



いや。正確には場所は分かってる



だけどね。うん。なんで?




母「みあ、ごめんなさいね」



『…どういう事なの?ここは何処なの?』



母「あとでちゃんと話すわ」




どうして今あたしは玲於くん達の家にいるの?



それに玲於くん達はあたしの事を凄く睨んでいる






?「起きたかい?君がみあさんかね?」



『えっ、あ、は、はい。そうです』



?「紹介するよ」



?「僕が今日から君の父になる永瀬晃輝ナガセコウキだ」





『…え?父?え。?ん?え?うん?どゆこと?』



義父「取り敢えず紹介するね。君の兄弟になる瑞稀ミズキと柚稀ユズキそして弟の羅唯ライと瑠唯ルイそして玲於レオみんな玲於以外は双子だ」



義父「瑞稀と柚稀は1つ年上だが玲於は同い年かな?それで瑠唯と羅唯は1つ年下。玲於とは誕生日的には弟になる」



『そうなんですね』



柚稀「みあちゃんっ!可愛い名前だね。僕の事は適当に呼んでね」



瑞稀「…よろしく」



羅唯「…」



琉唯「…」



玲於「…」



柚稀「あれ?みんなどうしたの?」



玲於「別に…」



羅唯「なんでもない」



琉唯「なんでもないよ」



柚稀「そう?」




義父「今まで男ばっかりだったからむさ苦しくってね。だから女の子が来てくれて嬉しいよ」



『そうですか、ありがとうございます、これからよろしくお願いします』

母「取り敢えず荷物をまとめて来なさい」



『あ、うん』



義父「部屋は柚稀と羅唯の隣だ。柚稀、案内してやってくれ」



柚稀「わかった!みあちゃん?行こっか」



『はい』



柚稀「みあちゃんって玲於とか羅唯とか瑠唯と知り合いだったりするの?」



『ええっと、一応知り合い、ですかね』



柚稀「そうなんだ、もし何かあれば隣にいるから何時でも相談してね」



『ありがとうございます』



柚稀「兄弟になるんだしタメ口でいいよ」



『うん、わかった!』



柚稀「ここがみあちゃんの部屋だよ。隣にいるから荷物まとめられたら呼んでね」



『うん、ありがと (ニコッ)』



柚稀「…///」




?風邪でも引いたのかな?顔が赤く見える




ガチャ




うわっ部屋が広い、豪邸じゃんっ



あたしの家も執事とかメイドとかがいて世間一般的には大きい方だと思う、



けどそれに比べ物になんないくらい大きい



永瀬財閥らしい。あたしは如月財閥



財閥同士のパーティーには永瀬財閥も来ていて挨拶程度は交わしたことがある



永瀬財閥は世界にも拠点を広げていてすごく有名



如月財閥も世界にも少しは通用する



永瀬財閥は桁違いと言っていいほどすごい



とか考えながら荷物をまとめていたらあっという間に終わった


今から柚稀くんを呼びに行こう

コンコンコン




柚稀「はーい」



ガチャ




『荷物まとめ終わったよ』



柚稀「そう。わかった!今行くね」



『うん、ありがとう』


柚稀「少し歩こうか」



『うん』



柚稀「部屋の紹介するね」



『わざわざありがとう』



柚稀「いえいえ〜。みあちゃんのためなら任せてっ!!」




その後トイレとかお風呂とかいろんなとこを紹介してくれた


柚稀くんは優しくてカワイイ系の人だとわかった




柚稀「瑞稀は僕の双子の兄なんだ、無口で無愛想だけどみあちゃんの事を嫌ってるとかそーいうのじゃないから安心してね」



『そうなんだ…良かった』



柚稀「そろそろ皆のとこに戻る?」



『そうだね』



義父「みあちゃん、ここに来たばっかりで分からないことが多いかもしれないが儂や柚稀には遠慮なく聞いてくれ」



『はい、ありがとうございます』

母「もう1時だわ。少し遅くなったけどそろそろご飯にしましょう」



義父「あぁ。そうだな」




ここには勿論だけどメイドや執事が居る



けどあたしの家よろ多い、



流石永瀬財閥だなって思う



ご飯の時は玲於くんも羅唯くんと琉唯くんも瑞稀くんも一言も喋らない



あたしは玲於くん達にすごく睨まれてる



それを気にしているあたしに柚稀くんが気を使ってくれてたくさん話をしてくれる



だけどあたしは玲於くんのことが気になって話が入ってこない



玲於くんは…まだあの子を信じてる



そりゃ、あたしだってもっと否定すればよかったかもれない



けど、否定したところで信じてくれる人はいる?



きっとあの時は誰も聞く耳を持たなかった



あたしはある子に裏切り者のレッテルを貼られた



そのせいであたしの高校生活めちゃくちゃ



そんなことして何になるのって感じ



ぼーっとしてたらいつの間にか食べ終わってたみたい



部屋に行こうかな



なんかここだと気が抜けなくって疲れる




ガチャ




『…はああぁぁぁぁ』




あたしは大きなため息をついた



もー関わらないと思っていた人達と関わらないと行けなくなるなんて…



これから生きていけるか?あたし(苦笑)

本っ当に憂鬱



瑞稀くんと羅唯くんと琉唯くんは一言も喋ってない



勿論だけど玲於くんはずっと睨んでくる



ちっとも怖くないんだけど心が痛い



この兄弟とは仲良くなれる気がしない



強いて言うなら柚稀くんだけ…



本当にこれからどうしよう、



取り敢えず出かけようかな



この家にいてもすることはないし

あたしは世界No.1の強さを持つと言われている。



通り名は死姫【siki】



死神のように暗く闇にのまれた姫らしい



黒いパーカーに黒いショーパンで黒いスニーカーを履いている



アクセはネックレスとピアスを付けている



ネックレスもピアスも黒い薔薇のもの



そして死姫って彫ってある



特注のような感じ



まぁ実際にはお母さんの会社に頼んで作ってもらったんだけどね



繁華街とかでレイプやら薬やらをしている奴らを殺る



パトロールをしないと他族が溜まってしまう



あたしは世界一であるけど一匹狼でもある



堕ちる前も友達は居なかったしいつも1人で過ごしていた



あたしはひとりが好き



人なんて裏切る生き物



裏切る奴と居て何が楽しいのか全くわからない



信用してもきっと裏切る



もうすぐで繁華街に着きそう



取り敢えず着替えよう



家では“みあ”なので死姫の姿は出来ない



この姿を知っているのは… “今は” お母さんだけしかいない



服を着替えてアクセも着けた



今から狩りに行くニヤッ



さっそくレイプしようとしているやつを見つけた




『おぃ、お前等何をしている』



?「あ?お前なんだよ」



『…死姫、と言ったら分かるか?』