はーぁ…



朝日奈があくびした



はーぁ…



オレも移った



「星野、寝ないの?」



気付いたら

クリスマスイブは終わってて

クリスマスになってた



「明日はどこ行く?
朝早く起きて出掛けよっか
今日どこも行かなかったから…」



朝日奈の返事はなくて

ベッドの中でまたあくびが聞こえた



「朝日奈
今日、疲れたよね、ごめんね」



「んーん、幸せだよ
星野とずっと一緒にいれて…」



ずっと一緒に…



『星野のベッドで一緒に寝る』



朝日奈の

東京リスト



オレもベッドに入った



新幹線から下りたら

あんなに人がいたのに



この東京で



ベッドの中

朝日奈とふたりなのが

不思議だった



冷たいシーツが

少しずつ温かくなっていくのがわかった



「ねー、星野…」



朝日奈の吐息で

また温かくなる



「なに?」



「ずっと、好きでいるから…

星野も
ずっと好きでいてくれたら、いいな…」



ずっと…



「うん…」



父親の話が

引っ掛かった



「ねー、星野…
好きだよ…って、言ってよ」



「好きだよ…

ずっと…好きだよ…朝日奈…」



ーーー

ーー

ーーー



朝日奈が

オレの身体に溶けるように馴染んだ



抱きしめたら

熱くなった



ーーー

ーーーーー



「朝日奈、こわくない?」



「うん…
星野が好きだから、こわくない

生きてたら人は変わるよ
星野と一緒に変わりたい

星野と一緒なら、変わってもいいよね?」



オレの腕の中で

朝日奈はオレを真っ直ぐ見てそう言った



「うん…」



ーーーーー



朝日奈に深いキスを落とした



ーーーーー

ーー



一緒に変わろう


ーーーーー



きっとオレは

もっと朝日奈を好きになる



ーーー

ーーー



体温が上がる度に

胸の音が大きくなる度に

身体が火照る度に



ーーーーー

ーーー



「朝日奈、好き…」



ーーーーー

ーーー

ーーー



また生きた

オレの気持ち



ーーーーー

ーーー



どんどん好きになる



「星野、大好きだよ」



ーーーーー

ーーーーー



きっと

オレは

朝日奈を知る度に

変わっていく



朝日奈と一緒に

どんどん好きになってく



ーーー

ーーーーー



ずっと

一緒にいようね



ずっと

好きだから