飲み物を持って

オレの部屋に戻った



「星野
荷物ここ置いていい?」



「うん、狭いけど適当に置いて…」



朝日奈の隣に座ったら

いつもより距離が近かった



ばあちゃんち

田舎だから広かったもんな



少し朝日奈から

離れた



「ん?星野、なんでそっち座るの?」



朝日奈に

バレた



「や…別に…狭いから…」



「ふーん…
いただきます」



なんか

やっぱり

緊張する



朝日奈を横目に

オレも飲み物を飲んだ



いつも飲んでる水道水の麦茶と違う味が

口に慣れなかった



いつの間にか

こっちの生活より

向こうの生活に慣れてることに

気が付いた



落ち着かない



「星野、久しぶりの実家だね」



「うん」



中1の夏休みを思い出す

この部屋



アレから帰って来てなかった



窓を開けて

換気した



「星野、寒ーい!
せっかくエアコンつけてるのに…」



「ごめん、ちょっと空気入れ換える」