それから ずっと気になっていた


体育館に来ない日が


増えて来た


なかなか調子が出ない


ボールが何度もゴールを


外している


「はぁ・・・」


「唯斗? 大丈夫?」


舞が心配そうにやって来た


「ああ・・・ちょっと


調子悪いだけだから」


「・・・無理しないでね?」


そう言いながら 舞は


友達の所に向かった


ちょうど よかった


1人になりたかった・・・


でも 本当は


柚梨奈ちゃんに 会いたい


LINEも既読にならない


ふと 出入り口の方を見ると


柚梨奈ちゃんが 立っているのが見えた


「柚梨奈ちゃん!」


「!」


彼女は ビックリしたのか


走って引き返してしまった