「いっぱい買ってきたー。」

詩織と克幸が袋をいっぱい持ち下げて
帰ってきた。

「てか、かっちゃんの背中の
巨大なぬいぐるみは何?!?」

「ストラックアウトがあってさー!
全面、ぶち抜き!」

克幸がピースをして笑う。

「えー!!凄いー!さすがだねー!」

舞が誉める。

「直樹たちも帰ってくるかな?
…あ、きたきた。こっちこっち。
…って、え?あいつら手繋いでる!!」

克が驚いて叫んだ。

「まじ?やったな、直樹!」

克幸も興奮して言った。

「直樹ー!裕子ちゃーん!
こっち、こっちー!」

詩織もはしゃいで飛び跳ねる。

「やりましたー!!!」

皆に気付いた直樹が
裕子と繋いでいる手を掲げて叫んだ。

「おめでとう。直樹、裕子ちゃん!
本当よかったねー。」

舞が2人に駆け寄った。

「夏祭りマジックです!」

直樹も裕子も嬉しそうだ。

「本当おめでとう。」

「直樹のこと、よろしくねー!」

「よしっ!花火があがるまで
ゆっくり食べたり飲んだりしよう。」

克が持ってきたシートを広げ
買ってきたものを置いて言った。