百合side


Clubを出て、
大通りでタクシーを拾った。

運転手さんにマンションまでの
行き先を伝えて目を閉じた。


疲れた。
これといって情報は無かった。
でも、バーテンダーに連れていかれた女性。
何かあるのは確実だけど。


あのバーテンダーと仲良くなるために、
毎日Clubに通うのは、
流石に無理がある。


いくら変装してるからとは言え。
今日みたいに神崎組の若頭に、
出くわす事があると、
動きにくくなる。