綺麗に着飾った自分の姿を美容室のガラスに映す。ニコッと笑ってみるといつもの私からは想像つかないような淑やかな雰囲気が醸し出され、自信が持てる気がした。
と、そこでガラスごしに目が合い、ギクリと肩が揺れた。
「なぎ!」
「……潤くん?!」
振り向けばそこには潤くんが肩で息をしながら怖い顔で立っている。
「なぎ、お見合いするって?」
「潤くん、どうして……」
「行くなよ」
まるで私が悪いかの如く強い口調で言われ、ムッとなって言い返す。
「何言ってるのよ。潤くんだってお見合いするんでしょ?それにね、もう私もアラサーなのよ。お見合いでもしないと結婚できないってば」
「いや、ダメだ。なぎは俺と結婚するんだ」
「はあ?意味わかんない。だいたいお見合いするって言い出したのはそっちが先でしょ?」
「母親が勝手に盛り上がってるだけだろ?なぎがいるのにお見合いなんかしないよ」
「いやいや、だっておかしいじゃん。私たち別に付き合ってないし」
「付き合ってよ」
「ちょっと、そんな言い方なくない?」
「じゃあどうしたらいいんだよ?」
突然の言い合いに、私の中のたまっていた不満が爆発するかのようにスルスルと言葉が出て来て止められなくなった。久しぶりに会えて嬉しいハズなのに、お互い感情剥き出しでとにかく自分が正しいのだとばかりに主張する。
と、そこでガラスごしに目が合い、ギクリと肩が揺れた。
「なぎ!」
「……潤くん?!」
振り向けばそこには潤くんが肩で息をしながら怖い顔で立っている。
「なぎ、お見合いするって?」
「潤くん、どうして……」
「行くなよ」
まるで私が悪いかの如く強い口調で言われ、ムッとなって言い返す。
「何言ってるのよ。潤くんだってお見合いするんでしょ?それにね、もう私もアラサーなのよ。お見合いでもしないと結婚できないってば」
「いや、ダメだ。なぎは俺と結婚するんだ」
「はあ?意味わかんない。だいたいお見合いするって言い出したのはそっちが先でしょ?」
「母親が勝手に盛り上がってるだけだろ?なぎがいるのにお見合いなんかしないよ」
「いやいや、だっておかしいじゃん。私たち別に付き合ってないし」
「付き合ってよ」
「ちょっと、そんな言い方なくない?」
「じゃあどうしたらいいんだよ?」
突然の言い合いに、私の中のたまっていた不満が爆発するかのようにスルスルと言葉が出て来て止められなくなった。久しぶりに会えて嬉しいハズなのに、お互い感情剥き出しでとにかく自分が正しいのだとばかりに主張する。