「どこが面白くないのか言ってみろよ」




私の暴言に対する怒りを露にしたイケメンの熱を帯びた眼差しが私に鋭く突き刺さる。




冷めた私の心には、その眼差しが、あまりにも暑苦しく、ハエを追い払うかのように手をほどく。




イケメンの熱を帯びた瞳に、私は氷のように冷えきった瞳で対抗する。




「全部」




私は吐き捨てるように言葉を放った。




本当に、全部面白く無いのは自分の人生で、こいつらの漫才なんて本当はどうでも良かった。




ただの八つ当たりだ。