こんな道端で人を感動させることが出来る人間でも成功するとは限らない。




夢なんて実態のない人生の重りのようなものだ。




誰かに命令された訳でもなく、自分で勝手に結びつけたくせに、たまにその重さに耐え切れず沈んでしまいそうになる。




遠い記憶と今目の前に居る男性シンガーユニットのハモリ声がシンクロする。




その穏やかな歌声が私の心を騒つかせた。




「俺達の歌は、人に夢を与えられるはずなんです。」

「俺達の歌で元気出してください。」


「俺達の歌を聴いて明日も頑張ってください。」