彼女が、あははははと笑っていると家のドアが空いて彼女の母親らしき人がでてきた。失礼かもしれないが僕の母親に似ていて目の下に凄いくまがある。夫を亡くしたばかりだからだろうか。僕の母さんも僕が死んだ後にあんなふうになってしまうのだろうか、そう思うと心が痛む。
「あら、お友達？」低いトーンでそう言った。
「私はそう思ってるんだけどねー？」
彼女はこっちを見ながら目を細めている。
「こんばんは、芽依さんと仲良くさせてもらってます。橋本春斗です」
「こちらこそ仲良くしてくれてありがとう。芽依の母です。どうぞこれからも仲良くしてあげてくださいね」
「はい。では失礼します。」
嫌な予感がしたのですぐに帰ろうとしたら