『ごめんなさい、なぎちゃんのことが好きなので柴くんに振り向くことはないと思います』って…

「……なぎちゃんこそ…」

……?

む…と頬を少し膨らませた表情でこっちを見てくるゆず

「違う女の子好きになったら許さないから」

はぁ…ゆずは…

「俺がどんなにゆずのことが好きか分かってる…?」

「…なっ……んぅ………ふぅ…」

さっきよりも長めのキス

今日付き合ったばかりというのにここまでする自分にはびっくりだ

ゆずが煽ってきたからだ……

真っ赤になっていくさりげなく俺の服を掴んでくるゆずに止まらなくなりそうになる

我慢我慢…………


「もう寝な」

ぽんとゆずの頭をなでて立ち上がる

「え…………あ、うん」

「おやすみ」
ゆずの物足りなさそうな顔を見ないふりして窓枠に手をかけて家に帰った