こくこくと何度も頷く

「ゆず、俺のこと、……「男の子として好き!大好き!」」

悲しそうな顔をするなぎちゃんの言葉を遮り叫ぶ

「は………まじで…?ゆず、本当に?」
目を見開いてなんども訊ねてくるなぎちゃんにクスッと笑ってしまう

可愛い…

その感情が生まれる

「うん!好き…んっ…」
言葉を言い終わる前に唇に伝わった熱

「ゆずのくせに可愛いとか思ってんなよ、ゆずの方が可愛いから」

そのことでもういっぱいいっぱいなのにふわふわするような言葉をくれるなぎちゃんにかくっと足の力が抜ける

「っと、だいじょぶ?」
なぎちゃんが抱きとめてくれる

「うん、好き、好きなの…大好き…ずっと好きだった、気づけなかったけど、好きだった、大好き」
そのなぎちゃんに力一杯抱きつきながら言葉を並べる

「ちょ…ゆず、ダメ、突然甘くなんないで…」

え………?

顔を上に上げるとなぎちゃんの顔が真っ赤に染まっていた

「え…なぎちゃん…照れ………んんっ…」
私の言葉を遮るように唇が触れた

今度はちゃんと理解することができた

なぎちゃんの方が甘いよ…すき…