ゆずを説得し、また布団に寝かせることができた

勉強をしようにもゆずが近くで寝ているので集中できない

仕方なく教科書を閉じゆずの寝顔を眺める

小さい頃、1度だけゆずの寝顔を隠し撮りしたことがある

そんなことを考えてたらパシャッととってしまった

「ゆずはの家の隣だからここだよね~」

「そう!そこが渚の家!」
開いている窓から聞こえてきた話し声



「はい」

「ゆずははどこか」
江戸の侍みたいな口調で聞かれた

でも、寝ているのに邪魔したくはない

「リビングにいてね、ゆず寝てるから」

「宮野の布団で?」
横須賀さんの質問にこくりと静かに頷く

「様子だけでも見る!」
有無を言わせぬ勢いで家の中に上がられてしまい、焦る

「だめ!ゆず起きたら俺死ぬ!」

「は?渚頭おかしくなった?」

お前にだけは言われたくない…

と、喉まで出てきた言葉を飲み込む

こいつの相手をしている暇はない…