「柚葉、あたしらから離れないでね、柚葉いないとあたしら無理だわ」
う～～んと考えていたら、千絵が私の頭をなでながら、そんなことを言ってきた

「千絵、そこまでにしてあげなよ、柚葉がショートする」

「かのちゃん！そんなことない！私パソコンじゃないもん！」

「可愛すぎる………！………ぁ…」
目の前の千絵が私の背後を見つめた

「どうし…わっ……」
振り向こうと思ったら、頭に重みが加わった

と、同時に千絵とかのちゃんが二人並んで一歩だけ下がった

「ゆず」
耳元で聞き慣れた声がした

「……！なぎちゃんか！犯人は！」

頭が重くなった原因をなぎちゃんだと突き止めた！

「ん～」

「かの…柚葉ってやばくない？」

「やばいね…いろいろと…」
なんの話をしているのか分からないときがある二人の会話を理解しようと頭をフル回転させる

「…!!!!!西野くんは…？」
振り向けないから目線だけ上に向ける