「なぎちゃ…、おやす…み…」







~*~*
「んぅぅ………」
パチと目を開いたら眩しい光が入ってきていて顔をしかめる

「………ゆず…」
なぎちゃんの声が聞こえて体を起こしてあたりを見渡すとなぎちゃんがベッドの縁に頭を乗っけて眠っていた

…私よりも起きるの遅いなんて珍しい


私の枕元には氷枕があり、なぎちゃんがやってくれたことが分かった

「…なぎちゃん、なぎちゃん」
昨日よりもずいぶんとましになった声で呼ぶ

「……ゆず…?」
寝起きのなぎちゃんの声が耳に響く

「おはよ、ありがとう」

「風邪大丈夫?未桜さん今日は朝早いから伝言預かっておいた」

お母さんから伝言…

「渚くんに感謝してね!あと、今日は学校休むこと!それと、服貸してくれた渚くんと着替えさせてくれた仁奈にお礼言いなさい!」

お母さんの言葉を復唱したなぎちゃんは自分のお母さんのことを名前で呼ぶことに違和感を持っていた

「…?制服は…?なぎちゃんの匂いのする服だ…」
その時に初めて自分の格好に気づく