「ゆず、部屋戻りな、体調余計悪くなるよ」

なぎちゃんのぬくもりが離れていく

「……………」
まだもう少し一緒にいたいな、と思いつつ、体がさっきよりも重いのが分かったから素直に従おうとする

「…い…やだ」

…!?

自分の口から出た言葉に自分でびっくりしてしまった

「どうして嫌なの」

「………ぅ…………寂しいもん」
ここまで来たらもう隠せないと思い心にしまっていた気持ちを口に出す

「どうする?帰る?まだいる?って言っても俺のベッドで寝ててもらうけど」

“まだいる?”の言葉にピクンと反応する

いていいの…?

「いる…」
そういうと、なぎちゃんは私を抱き上げ自分のベッドに寝かせた

「じゃあ、おとなしくしててね、俺は課題進めるから」

と言ってなぎちゃんはベッドの隣にある机に向かった

なぎちゃんの匂いがする…

香水とかじゃなくてなぎちゃんの安心する匂い

それに包まれているとまぶたが重くなり、目が閉じてしまった