なぎちゃんの言葉にう………と詰まる

「……なぎちゃん、一緒にいて…ぎュってしてくれないと寝れない…」
そう言って自分からなぎちゃんに抱きつく

………あれ?

いつまでたってもなぎちゃんの声が聞こえなくて不思議に思って顔を上げる

「えっ、なぎちゃん、風邪うつった!?」
なぎちゃんの顔…耳が真っ赤だったから驚いてガバッと距離をとる

「…うつってない、ゆず、おいで」
まだ顔の赤いものの両手を広げてこっちに向けてくれる

「なぎちゃん!」
そこに抱きつく

「ゆず、我が儘、言っていいからね、甘えたいなら甘えていいから、その分俺も甘やかすから」

甘やかす…

「へへっ、なぎちゃん好き!」
ぐりぐりとおでこをなぎちゃんの胸につける

「はぁ………ほんっとに…俺も好きだよ」
ぎゅぅって力が強くなって“好き”って言ってくれた

ふふっ、うれしい!