なぎちゃんに甘えてばっかりで私、全然ダメなのかな…

なぎちゃんから離れたくないのに…くっついていたらダメなのかな…


ふらふらと立ち上がり心を決める


「……っえいっ…」
窓を開けてなぎちゃんがやったみたいに飛び上がる

ギュッと目を瞑っていたからどんな感じだったかは分からない


「は!?え!?」
って声が聞こえてふわって何か安心するものに包まれた

「……ん?せいこぅ…?」
片目を恐る恐る開けて見ると目の前が真っ白だった

「はぁ…びびったぁ…ゆず、無茶しないでよ!」
ここはどこだ?って思っていたら背中にまわっていた力が弱くなって目の前になぎちゃんの顔が映った


そっか…なぎちゃんが抱きしめてくれたんだ…

「だ、ってなぎちゃん、帰っちゃうんだもん、いつもは一緒にいてくれるのにぎゅってして欲しいのに…」
言葉を紡ぎながらポロポロと涙がこぼれてきて止められない

「……だって、ゆず何も言わなかった、普段はゆずの思ってること分かったりしてるけど、ゆずあまえたがりのくせに全然甘えてこないじゃん、だからまぁいいかなって」