「………休んだ」

………!?

「ゴホッ…、けほっ…」
驚いたら咳が出た

「ゆず、帰るから起きれる?」
出してくれたなぎちゃんの手を掴む

「ん、千絵、部活やすませちゃってゴメン…」

「別に…メル、花乃探し行こ」
ぶっきらぼうに言った千絵が西野くんの襟を掴んで出て行ってしまった

「怒らせた…?」
不安になって手の力をギュッと込める

「うん…俺がね」

なぎちゃんが怒らせた…?

「私、どれくらい寝てた?」

「2時間くらい、もうそろそろ部活終わる頃………「ゆずはっ!!」」
なぎちゃんの声を遮って慌てて入ってきたかのちゃんと西野くん

「千絵は…?」

「お姉ちゃんが来て連れ去ってった!」

お姉ちゃん……?

「結絵って言うんだけど、なんかちぃちゃん今日用事あったんだって!」

用事…私のために…

「気にしなくていいよ、サボりたいやつだったみたい、それに柚葉の方が大事だってお姉ちゃんに言い返してた」
かのちゃんのケタケタ笑う顔を見ながら千絵を心配していた

気にしなくていいと言われてもお姉さんが迎えに来るほど大事な用事……