「ん~、ゆずの匂いがする」

「わ、私匂いしないよ!なぎちゃんの方がいい匂いだもん!」
ジタバタとゆずが暴れ出してしまい腕から逃れてしまった

「保健室行こ!」
グイグイと腕を引っ張られ、されるがままに歩く

ねみ…………

「せんせいっ!体温計貸してください!」

「あら?柚葉ちゃんじゃない、どうしたの?」
保健の先生…柚葉の名前知ってるのか…

「なぎちゃん!ふらふらしてる。おでこも熱いの!」

「ゆず、熱ないから……先生、ベッド借ります…」
ゆずの手が緩んだ隙にベッドの方へ行き、横になった

「ん~、熱ないわよ?熱くないし」
俺のおでこに先生が冷たい手が当たり、ゆずに向かって声をかけた

「え…!?熱かったよ…!」

ゆず、なんか声が熱っぽくないか?

ふわふわしてる、声が

「柚葉ちゃん、おでこ貸して」

あ…これ、やばいやつだ

今までふらふらするほどあった眠気が一瞬で散る

「先生!ゆずやばい…!」