「なぁ、渚ぁ~!」
体育の授業中、1人で壁により掛かって目を瞑っていたら、騒がしい声が耳に入ってくる

「何、メル、でかい」

あからさまに顔をしかめてみせる

「ひっどっ!」

「で、何?用がないなら、寝る」
今、休憩中なんだ、眠い

「あぁ!話す!この間のお昼のこと!」

お昼…?

「柚葉ちゃんだよ!」

あぁ、ゆずね

「柚葉ちゃんって間接キスに意識しないんだね~」

「チッ…」
ニヤニヤしながら肩をたたいてきたので舌打ちをしてやった

「こっわ…!柚葉ちゃんに嫌われるぞ」

「別に…ゆずは、俺のことただの幼なじみだって思ってるから」

「ふぅん、柚葉ちゃん、鈍感なんやね」

なんだよその変な訛りは、と思ったが口にはしない

めんどくさいから